白内障 | |
白内障とは、水晶体が白く濁る病気です。
水晶体は主に水とタンパク質でできているのですが、そのタンパク質の代謝に
異常が起きて、透明度を保てなくなってしまうのです。
タンパク質の異常が起きる原因には先天的なものと後天的なものがあります。
後天的なものの原因としては、栄養性、老齢性、外傷性などがあり、
栄養性白内障はビタミンや必須アミノ酸などが不足して起きるものです。
老齢性は加齢による水晶体の変性が原因のものです。
外傷性は目を傷つけた際に直接水晶体にダメージが無くても、傷が原因で炎症
が起こり、その炎症が水晶体に及ぶ場合もあります。
白内障は初発期、未熟期、成熟期、過熟期に分けられますが、
いきなり成熟期から始まる場合もあります。
視力の低下が主な症状ですが、他の目の病気が併発してなく、末期でなければ
ぼんやりとは見えるので、飼い主さんも症状に気づきにくい事が多いです。
6歳未満で発病する若齢性の場合は症状が急速に進行する事が多いので、
注意が必要です。
治療法としては、手術をすればほとんど治ります。
また内科療法としては、水晶体の栄養となるサプリメントを飲ませながら、
白内障進行防止の目薬をさします。これで進行を遅らせる事はできます。
ワンちゃんの余生と不自由さを考えて、最善の方法を選んであげて下さい。
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