僧帽弁閉鎖不全症 | |
この病気は心臓の弁が正常に閉じなくなってしまう病気で、
肺呼吸できれいになった血液を全身にうまく送り出せなくなってしまったり、 血液の流れが滞ることで心臓が膨らんでしまったりします。
風船状になった心臓の状態を血性心不全と呼ぶ場合もあります。
原因としては
心臓の老化現象、太り過ぎ、やせ過ぎ、塩分が多い食事(コレステロール、
ナトリウム過多)、歯の汚れ、などが考えられます。
歯の汚れというのは、歯石が蓄積しているということで、
歯石は歯垢にバクテリアなどが繁殖してできるものなのです。
そのバクテリアが血液に乗って全身にまわり、弁に感染すると
組織をもろくしてしまうのです。
歯石はすべての弁膜症、腎不全などの原因にもなったりします。
主な症状としては、
疲れやすくなる、舌や唇が紫色になる、等があります。
高齢犬に多く見られると言われてますが、平均して8歳ぐらいから
見られます。もちろん、個体差はありますが・・・
いずれにしても、この病気は早期治療が大切なので、
8歳ぐらいから、定期的に検診を受けておくといいですね。
治療法としては、進行を遅らせる、体の負担を軽減する、
という処置だけで、弁を元通りにするという事は出来ません。
ですから、若いうちから食事や運動の管理、デンタルケアをしっかりする
といった予防を心がけて下さい。
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